一箱古本市inオギノ通り祭:備忘録など

ニイガタブックライトの第2回イベントは、新潟市中央区の「オギノ通り」で開催される「オギノ通り祭」の場をお借りした一箱古本市でした。天気予報に反し、一日中とても気持ち良い青空に恵まれ、開始10時直後からとても多くのお客様にお越しいただき(写真レポート参照)、その後も殆どお客様の流れは途切れることがありませんでした。

すぐ隣には食べ物の屋台が並び、通りにもいくつかのお店が営業中ということもあって、飲食にはそれほど困らなかったのではと思います。また今回はオギノ通り祭様のご厚意で全店舗がテントの下で開催することができ、雨の心配は勿論、予想外の晴天下での日光対策としても素晴らしい効果を発揮しました。本当にありがとうございました。

第一回に引き続き今回も終了後に北書店で表彰式を行いました。前回の「南陀楼賞」に代わるものとして今回は「ブックライト賞」を選定し、見事優勝した「古書雑踏」さんへは、今回の賞品

「北書店で1ヶ月間、自分の棚を持てる権」

を贈呈しました。このあたりの経緯や「古書雑踏」さんの流石なプロフィールについては北書店・佐藤店長もブログに書いていますので、そちらもどうぞ。この「古書雑踏」さんの棚は、既に出来ているそうです!是非皆さんお店に行って確認を!

 
ブックライト賞以外は以下の通りでした。皆さんお疲れさまでした。

【売上額(書籍のみ)】
1位 ギャラリーアートブックチェア
2位 古書雑踏
3位 月読文庫
4位 猫毛のしおり
5位 北書店古書部
6位 恵文社一乗寺店

【売上冊数】
1位 本のソムリエ
2位 月読文庫
3位 読書のススメ
4位 絵本LIVE実行委員会
5位 雪雲書房
6位 めぐすり

さて、ニイガタブックライトとしては第一回目に引き続き、お祭りの場を借りる形になりました。この方法の良いトコロは、

●古本市の単独開催に比べ集客が見込める。広報を違う方面からアプローチできる。

●今回は祭の実行委の方にテントを用意していただき、大好評だった。単独開催の場合、予算の関係上「全テント」は難しいので雨天時はほぼ代替地開催になると思われるが、テントの良さを確認できたのは大きな収穫。不忍のような「屋根のある大家」形式は現状かなり難しいので、アーケード下か、面積に余裕のある代替地、もしくは今回のような全テントが一箱古本市としては必須条件と思われる。

●古本市目的でない一般客も取り込みやすい。

●常に不足気味のマンパワーだが、今回は祭実行委の皆様にお膳立てしていただいて、本当に助かった。

などでしょうか。
出店者の方々には全員、売上報告とアンケートの提出をお願いしていますが、おしなべてマイナス意見は少なく、楽しんでいただいた様子が窺えます。いくつか挙げられた反省事項とスタッフからの改善事項を、次回に向けてメモしておきたいと思います。

●一回目に続き「トイレマップがない」ことが問題点として指摘されました。次回は問答無用で制作しなくてはいけないと思います。

●実は店番をボランティアスタッフが一時交代することができたのですが、今回フリーのボランティアスタッフが非常に少なかったこともあり、当方でも積極的に告知しておりませんでした。そのせいもあってか、「1日中お店を離れることができず他の店を見て廻れなかった」という意見が。お隣同士で協力しあうというハウツーも含めて、次回はちゃんと告知しておきたい。

●テントのサイズを事前に聞き、現場で祭のスタッフさんが位置を道路にマーキングしていただいたので、それに合わせて店の位置は事前にすべてライン引きをして、番号札を置いておく予定でしたが、実際はテントのサイズが小さくて道路のマーキングとは大幅にずれ、役に立ちませんでした。結局受付後に「一つのテントに6人」ということだけをアナウンスして出店者の方まかせで場所取りしていただきましたが、実際は空いている場所も、隣の店主の荷物が置かれて分からなかったりと混乱の元に。→テントのサイズは信用するな(レンタル会社の言っているサイズと違う)。現物が来てからセッティングしましょう。

●受付の混乱は一回目に引き続き課題となりました。2回とも「通行止の開始から、受付の開始までに余裕がない」ことからくるものでしたが、得た教訓は「店主への説明事項は可能な限り紙に書いておき、渡すだけにする。一組あたりの受付時間をできるだけ減らす事前準備を」でした。

他に店主の方からいただいた意見として

「隣の店主さんと近くコミュニケーションがとれて楽しかった」
「昔から某書店やデパートの古書展で見かけていた素敵な女性が自分の店から買ってくれたのが嬉しかった」
「テントが日よけになって前回のような暑い思いをしなくて良かった」
「店と店の間が空かずに一体感があった」
「前回は家に眠っていた在庫処理であまり面白くなかったが、今回は好きな絵本を仕入れて販売したらがぜん面白くなって完売!」
「風が強かったので対策を考えて欲しかった」
「法被を着た「神輿会」や祭りスタッフの方がずっと見回っていてくれて、安心できた。何かあればすぐ声をかけてくれて、とても助かった」
「『これはすぐ売れる!』と思っていた本が売れず、特になんとも思っていなかった本から売れていったり、意外なことばかり」
「バックミュージックが心地よく気持ちよく出店できた」
「古い、ということが嫌われる理由にならない、ということが分かりました」
「新潟には行きたいと思える古本屋があまりなく物足りなく思っていたが、今日参加して結構本好きの人もいるのだなぁと安心した」
「受付混雑したので、2つあった方が良かったのでは」
「お店やさんごっこがだんだん本気になって、準備も楽しかった」
等々…

私たちスタッフも、本当に楽しく過ごさせていただいた一日でした。
老若男女・趣味も問わず一緒の場所で「本」の楽しさを共有できる「一箱古本市」。今後も続けて開催していきたいと思っています。

「オギノ通り祭」スタッフの皆様、百壱番会神輿会の皆様、店主の皆様、お越しいただいたお客様、本当にありがとうございました。

次回のイベントはどのような形になるか分かりませんが、また「本の楽しみ」を共有できるイベントを開催したいと思います。

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何卒宜しくお願いいたします。

文責:亀貝太治